吹田市平和祈念資料室
2007年8月29日訪問
市民会館の6階に、吹田市平和祈念資料室はある。最上階で、目立つ場所ではない。
市のホームページを見ても、目立つ形ではとりあげられていない。
むしろ、市のどの部署にあるのかわかりにくいぐらいだ。
だが、企画展を行ったり平和映画会を月ごとに開いたり、活動が見える資料室である。
ビデオ、映像、図書のコーナーがある関係か、常駐の職員もいるようである。
展示内容は、被害面からの展示が中心である。
企画展の中だが、当時の皇族から“下賜”された記述を無批判に展示しているような面もある。
評価できる点として、まず、地域性をはっきり出していること。
吹田市の空襲被害が現在の地図の上の立体展示でよくわかるようにしてある。
それも手作り風の展示だが、あきらかに手作りの、当時の子どもの体格を表す展示もあり、親しみやすい。
冷たい資料でなく、人間味のある資料だ。
手作りといえば、地元の高校生が作った模型資料もある。
また、夏休みということもあるのだろうが、見学する子どもたちを意識した取り組みが見える。
自由研究に使えますというワークシートがテーマ別に4種類用意されているし、随所に調べ学習のガイドが用意されている。
訪問したときも、奥の図書コーナーではカーテンをひいて映画会が開かれていた。
小さいながら、地味ながら、着実に活動している平和ミュージアムという印象を受けた。